俺だけの花嫁



真琴の目が俺を見つめた

驚きでそれ以上声が出ていないようだ。


真琴と正面から向き合って、胸がキュッと締め付けられるようだった。


正直、今すぐ抱きしめたい。



「雨宮伊織!?なんで!?」


男の声にハッとするが、俺は男を無視して真琴を見つめた。



「久しぶり」



穏やかに優しく声をかけた。



「え!?知り合い!?」



…いちいち煩いな。

落ち着け、俺。

こんな男に構ってらんないんだ。



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