俺だけの花嫁
そんな事を思いながら食堂へ向かう。
しかしそこに真琴の姿はなかった。
「本当に迷っていたりして…」
「あれ?伊織様よ。」
「伊織様、良かったらご一緒致しません?」
食堂にいた女子がここぞとばかりに寄ってくる。
面倒だな。
表面しか見てないくせに
そう思いつつ、適当に返事をし、俺は小さくため息をついて食堂を出る。
こんなことなら食堂の場所を教えておけば良かった。
今更だが少し後悔した。