俺だけの花嫁
真琴という妻
ある日のことだったーー
「ご馳走さま。」
真琴と妹の莉奈と3人でのいつもの夕飯。
食べ終わった俺はさっさと部屋に戻ろうとした。
と、その時。
「あっ、待って!」
真琴が慌てたように俺を呼び止めた。
「何?」
「あのさ、勉強でわからない所があるから…その、教えてもらえないかなぁなんて…」
真琴は自信なさそうに、声が小さくなっていく。
勉強?
突然の申し出で少し驚いた。
真琴の行動に少し驚いていたら、断られると思ったのか、シュンとした表情になり椅子に座りなおしている。