俺だけの花嫁
「適当に座って」
キョロキョロと落ち着かない様子の真琴に声をかける。
キョロキョロされると何だか恥ずかしい。
ベッドと部屋の真ん中にはテーブルなど必要な物はあるが、俺の部屋は広いわりには物は少ない方だろう。
真琴がベッドを背にしてテーブルの側に座った。
「で?何がわからないの?」
俺は真琴の隣に座り、手元を覗いた。
「数学なんだけど…」
真琴はそう言って数学の教科書を開く。
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