俺だけの花嫁


俺はベッドに寄りかかって天井を見つめる。


部屋の中が一瞬、シンっとなる。


そして真琴がゆっくりと口を開いた。



「それは…あなたも同じじゃないの?」

「同じ?」



何を突然言い出したのかと彼女をマジマジと見る


「あなたにとっても…突然の結婚だったんでしょう?」



それは…そうだけど。

真琴は言った。

あなただって被害者だ。だって政略結婚なのだから、と。



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