俺だけの花嫁



昼休み



俺は友達らと食堂のテラスで飯を食べていた。

まぁ、案の定、女子が目ざとくやってきてはキャァキャァと楽しそうに騒いでいた。


いつものことながら…

うるさい……。


何でもいつも寄ってくるんだろうか。

でも他の友達らは楽しそうにしているから露骨にあしらう事は出来ない。

毎度の事だが、ウンザリした気持ちでいると、食堂に真琴と夏目薫が入ってきた。


二人は意気投合したようですっかり仲良くなっていた。

まぁ、薫なら安心だ。

あいつはお嬢様育ちだがサバサバしていて、他の“お嬢様”たちとは少し違う。
真琴もそんな薫とは付き合いやすいようだ。


< 73 / 244 >

この作品をシェア

pagetop