俺だけの花嫁
真琴はメニューを見ながら何にしようか悩んでいるようだった。
そんな真琴を周りの男子がチラチラと見ているのに気がついた。
…ん?
真琴はそれに気がついていない。
…意外と鈍いよな。
真琴が席に着いても男子の視線は続いていた。
そんな時、フッと真琴と目が合った。
しかしすぐに逸らされてしまう。
その様子がなんだか面白くない。
「あっ、ちょっと!」
「伊織様ぁ!?」
気がついたら俺は真琴の方に歩いて行っていた。