俺だけの花嫁
昼休みの記憶を思いかえしたが、やはりその後からだろうか。
真琴の機嫌が悪くなったのは。
しかも明らかに俺に対して。
真琴の不機嫌のポイントがわからず、資料から顔を上げると思わずハァっとため息が出てしまった 。
「あれ?雨宮先輩がため息なんて珍しいですね」
生徒会役員の後輩が声をかけてきた。
普段、淡々と補助をする俺の様子がいつもと違うのが本当に珍しいのか、驚いている口調だった。
そんなに俺って無関心、無感情に見られてたのか?