俺だけの花嫁



夕食後。


真琴は不機嫌ながらも、恒例となった勉強を教わりに部屋にやってきた。
…わかんないなぁ。


夕食時から真琴の様子には反応しないようにしていた。
しかし妹の莉奈も真琴の不機嫌さを感じているようだし、やっぱり単刀直入に聞くしかないかな。

俺は勉強が一段落した時を見計らって真琴に言った。



「…ひとつ聞いていいか?」

「え…?」



俺は頬杖をつきながら、真琴の眉間にソッと触れた。



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