俺だけの花嫁
「ぅわわっ!」
驚いた真琴が奇声をあげて仰け反る。
「何するの!?」
「眉間」
「え?」
「シワ寄ってる」
そう俺に指摘されて真琴は眉間を隠しながら顔を赤くして俯いた。
その仕草がなんだか可愛らしかったが。
「…何か怒ってる?」
「怒ってなんか…」
「でも昼休みから機嫌悪いよね?」
「それは…」
「なんで?」
困った顔の真琴をジッと見つめた。
ここで誤魔化されたり、話を逸らされたりしたくなかった。