俺だけの花嫁



「…まぁ、ちょっと。」


俺は言葉を濁す。正直、俺も真琴の気持ちがわかりかねていたからだ。


風間さんはそんな俺を見て、小さく息を吐く。



「真琴様が今部屋を出て行かれたのは、今日不機嫌だったことが原因なのでしょう?」

「何か聞いていたんですか?」



風間さんになら真琴は話していたかもしれない。

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