桜舞い散る恋の詩
なんで、血がでてるの…?

驚いてずっとその場に立ち尽くしていたが、ものすごい痛みがあたしを襲う。


「っああ…!!」




なんで? どうして血がでてるの? この状況がどうしても理解できない。


なんで? どうして?


「あ、ああぁああッ‼」


あまりのいたみにあたしは床に倒れこんだ。


「あぁッ…あああぁッ‼」

腹部の痛みに耐えきれず、無意識にあたしはそばにおいてあるものをつかんだ。






『カシャン…』

つかんだものが、音をたてる。

「…? 」


痛い、のに、顔が向いてしまう。 音をたてたもののほうへ…。


顔をむけるのが何十秒もかかった気がする。


やっと向いたと思った…その瞬間、あたしの体は凍りついた。




あたしの手が握っているのは、




血がベットリとついた『刀』だった…!



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