私の秘密。
帰り道はみんな
無言だった。
そりゃそうよね
まさか神クラスが
来るとは思ってもいなかったし
知らない訳じゃないとはいえ
私の力に恐ろしさを覚えたのだろう
夏達の前で
使ったのは久しぶりだから…
木々の間を
すいすいと抜けて
やっと銀のいる館へ。
ベランダに降り立つと
銀がお出迎え。
「片付けたわ」
『分かってる、よくやった』
「疲れたからもう帰るわね」
『お疲れ、夏達は来い』
そう言われ、
無言で銀のもとへ
私も夏達に
構うことなく
まっすぐ帰宅する。
家に帰ると
携帯に着信が!!
携帯わ開くと
刹那の文字
心休まる瞬間だった。
刹那は思ってもいないだろう
自分が騙されてるなんて…
それを考えると
胸がいたい
そのうち
別れるのも
分かってる
でも、今だけ…
もう少しだけ
刹那のもとにいたい
これは私の我が儘。
もう少し…
あと少しでいいから…
刹那は
許してくれるかな?