私の秘密。


夏side~~~

俺はあっけにとられてた
銀に呼ばれたのは
わかるけどうまく思考がまわらない

覇九が凄いのは知ってる

でもあんな嫌な強大な
敵が来たのに覇九は
動じず、素早くやることをこなした…

怖かった…
俺が怯えたものに
あいつは平然と立ち向かった

目の前にいきなり現れた時
腕に相手の神クラスの血が
びっちりついてた
ポタポタと何滴か落ちながら…

その反面、
凄くかっこよかった
凛としてて凄く冷たい目をしてた
つきの光にあてって
綺麗だと…美しいと思った…

多分俺達全員が思っただろう

過去にだってこんな場面はあった
たけどやっぱり慣れない

あの妖しさと冷たい眼差しに
みとれてた…

もれなく
みんな動かなくなってたし
動揺と妖しさに困惑したのだろう

あんな姿を見たのは
500年ぶりか?

俺でそうなら
秋達はもっと前だろう

『聞いてるのか?夏』

銀の言葉が
今になって聞こえてくる

「あっ、ごめん…」

『相変わらずだな…
 覇九の力に当てられ慣れてるだろう?』

「…やっぱ難しいよ…
 動揺はどうしてもする!!
 秋達だってそうだったろ?」

『……あぁ
 久しぶりだったしな…』

やっぱり
こんだけ兄弟やってると
わかるもんだな…

や、兄弟じゃなくてもわかるな…

覇九は誰から見ても綺麗だ…
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