モテ遊ばれた実雨の恋愛【上】
こうした目標を目指しながら、残り少ない、小学生活を過ごしている。


三人でお馴染みの六年四組に入った。


それぞれの机で、鞄を置いていった。


集合場所となる、麻南の机に行く。


樹夜夏は、隣の空席に座り、私は立って話をした。


「そう言えばさ、二組の吉田侑。実雨に惚れてるって噂だよ」


突然、恋愛の方へ話を持ち出す麻南。


「何言ってるの?そんなわけないじゃん!!」


「だって実雨は侑と仲いいじゃん!それに、他の男子も」


怪しげな眼差しで、私を見る。


「確かに仲はいいけど、好きじゃないし」


麻南の言葉に否定をする。
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