この手でキミを温めさせて【短編】
「直接渡したかったみたいだけど、お前が昨日あんなに早々と寝るもんだから…
本当にバカだな」


「あぁ…本当バカだ。はは…」



なんだか笑えてきた…。


だって、これって両想いだってことでいいんだよな?


俺、幸せ過ぎるだろー!!



チョコと帽子を眺めながら、嬉し過ぎてニヤける口元を手で隠した。



「しかし、何でバカ冬瑚がこんなにモテるかねぇ」


「………。タツ兄だってサクエリちゃんから貰ったくせに」


「まぁな。でもあの子は最初冬瑚に渡すつもりだったらしいぜ?」



──な、なんですと!?


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