この手でキミを温めさせて【短編】
「お前にその気がなさそうだから諦めようとしてたら、俺を見て一目惚れしたんだと」


「なんだそりゃ!?」


「俺もなんか納得いかないけど。まぁでも、あのハニーフラッシュはなかなかのもんだな」


「意味わかんねー!!」



タツ兄に付き合いきれなくなった俺は、人気のない廊下へ出た。


マミの愛しい笑顔を思い浮かべながらチョコを見やると、リボンの間に何か挟んであるのに気付く。



「…何か書いてある」



小さなメッセージカードを開いてみて、俺はチョコと共にとろけそうになった。




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