この手でキミを温めさせて【短編】
いや、俺だって代われるもんなら代わってやりたいよ?
俺は別にサクエリちゃんを好きなわけじゃないから。
本当は他にいるんだ、気になる子が。
俺は一組のほのぼのペアをちらりと見やる。
「大丈夫?足痛くない?」
「はい!大丈夫で……あっ」
──コケッ。
あ、こけた。
「あっはは!マミちゃんもう転んでるし。大丈夫?」
「だ、大丈夫です!えへへ」
差し伸べられた手に、恥ずかしそうに笑いながら尻餅をついたマミちゃんが手を伸ばす。
くそー、代わりてぇ!
あのどんくさいマミちゃんの面倒は、この俺が見てやりたいんだ。
俺は別にサクエリちゃんを好きなわけじゃないから。
本当は他にいるんだ、気になる子が。
俺は一組のほのぼのペアをちらりと見やる。
「大丈夫?足痛くない?」
「はい!大丈夫で……あっ」
──コケッ。
あ、こけた。
「あっはは!マミちゃんもう転んでるし。大丈夫?」
「だ、大丈夫です!えへへ」
差し伸べられた手に、恥ずかしそうに笑いながら尻餅をついたマミちゃんが手を伸ばす。
くそー、代わりてぇ!
あのどんくさいマミちゃんの面倒は、この俺が見てやりたいんだ。