身長差40cmのバレンタイン

「お前なぁ…女子だろ?少しは恥じらいを持てよ」


本棚の下で、羽白くんがため息を吐く


「むー…じゃ、どうしろって言うの?降りろって言ったくせに、歩くなって…矛盾だ!!」


私が抗議の声をあげると、羽白くんが持っていた本を机に置いた

そして、私に向かって両手を広げる


「受け止めてやるから、そこから降りろ」


…え?
ええぇ?!


「キャッチしそこねたら危ないよ!」

「こんな数十センチの距離で、キャッチしそこねる訳ないだろ」


ほら、早く
っと、促す羽白くん…

仕方がない…
覚悟を決めよう…


「いくよ!?」

「おぅ」

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