*硝子*【短】

+ガラスの出逢い

〖ガラスの出逢い〗


「はい・・・」

ぶつかったのは最近
この幼稚園に来た男の人。


見た目からして私より
少し年下かあしら?

・・・24歳くらい・・・?


「一昨日からこの幼稚園で働いてる」
「御神 恵介です!」

彼は私に自己紹介をして、
ぺこっとお辞儀をした。


「はぁ・・・」
「倖の母の三咲 宝です・・・」


「いい名前ですね」


そう言って彼は柔らかく微笑んだ。




「それじゃ」

そう言って彼は教室の中へと消えていった。



「若いのねぇー・・・」


私はこれからパートの仕事があるので
走って幼稚園を出た。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

「大丈夫?」
「疲れてるみたいだけど」


後ろから温かい缶コーヒーを
私の頬にくっ付けるのはパートの社長さん。


「あ、はい」
「大丈夫ですよ!」

「そうか」
「ならよかった」

彼は峰原 誠司さん(29)

峰原さんにはすごく色々
お世話になっている。


「スミマセン、いつも・・・」

申し訳なくなって私は謝った。

「いや、いいんだよ」


峰原さんはそう言って笑ってくれた。




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