*硝子*【短】
「三咲さん・・・」

「・・・・・?」



「倖を検査したところ・・・」

御神さんはそこで一度息を整え、
私の方を見る。


「白血病だそうです」



・・・・・え?


はっけつびょう・・・?

「え・・・?倖が・・・ですか?」

「・・・っ、はい・・・」



目の前が真っ暗になる。

何も見えない。


私はそのまま気を失ってしまった。


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*


「・・・・・んっ」


目を開けると見慣れない天井。


ここ・・・え、何所・・・?

手に感じる重み。

手を見てみると、私の手と
重なったもう一つの手。


優しい温かさ。

感じる優しさ・・・。
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