*硝子*【短】
+ガラスの温もり
〖ガラスの温かさ〗
「あ・・・倖─・・・っ!?」
「倖はどこっ!?」
現実に引き戻され、倖の名前を口にする。
「お願い倖に逢わせて!」
「倖はどこなの・・・っ!?」
体が独りでに動く。
でもその体を覆う様にきつく閉める腕。
─“御神 恵介″─
「倖ちゃんは大丈夫です・・・」
「今は緊急入院室で治療を受けてます」
「はぁ・・・はぁ・・・」
御神さんは私の背中を何度か撫でた。
私の興奮も収まり倖の部屋に移動。
移動までの間、私の胸は張り裂けそうだった。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
ガラッっとドアが開く。
そこにはぐったりと寝る倖の姿。
「・・・・・っ!?倖ー・・・っ!」
「ママ・・・?」
「そうよ!倖、大丈夫?」
「ママがすぐに治してあげるからね・・・」
私は倖の手をぎゅっときつく握った。
この手をもう放したくないとも思えた。
そんな倖の手は、冷たかった。
何でこの子なの・・・?
如何して倖なの・・・?
神様・・・倖を助けて・・・!
「ママ・・・?」
「・・・・・ん?」
「倖、大丈夫だよ・・・?」
たぶん倖は、自分の病気の重さを
知らないだけなんだけど、それでも
その言葉に今の私はどれだけ救われたか─・・・。
「あ・・・倖─・・・っ!?」
「倖はどこっ!?」
現実に引き戻され、倖の名前を口にする。
「お願い倖に逢わせて!」
「倖はどこなの・・・っ!?」
体が独りでに動く。
でもその体を覆う様にきつく閉める腕。
─“御神 恵介″─
「倖ちゃんは大丈夫です・・・」
「今は緊急入院室で治療を受けてます」
「はぁ・・・はぁ・・・」
御神さんは私の背中を何度か撫でた。
私の興奮も収まり倖の部屋に移動。
移動までの間、私の胸は張り裂けそうだった。
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ガラッっとドアが開く。
そこにはぐったりと寝る倖の姿。
「・・・・・っ!?倖ー・・・っ!」
「ママ・・・?」
「そうよ!倖、大丈夫?」
「ママがすぐに治してあげるからね・・・」
私は倖の手をぎゅっときつく握った。
この手をもう放したくないとも思えた。
そんな倖の手は、冷たかった。
何でこの子なの・・・?
如何して倖なの・・・?
神様・・・倖を助けて・・・!
「ママ・・・?」
「・・・・・ん?」
「倖、大丈夫だよ・・・?」
たぶん倖は、自分の病気の重さを
知らないだけなんだけど、それでも
その言葉に今の私はどれだけ救われたか─・・・。