その告白、信じますか?
「だからね、からかわれたんだと思う。」
うーん、とみちるが唸った。
「航太くんとはそんな仲良いわけじゃないし、真意はわかんないなぁ~‥」
「もういいの!
あれは間違いなくからかわれたと思う。
思ってたより意地悪な感じだったし。」
優しい笑顔に騙されるとこだった。
だいたい、本当の告白なら、あそこで吹き出したりしないよね。
普通に笑ってたし。
失礼すぎる!
「でもなんでそんなこと言ったんだろね。
気になるなぁ~」
まだ話を続けようとするみちるに、
「もうこの話は終わり!」
そう言って、私はベッドから出た。
その後は軽く来週の花見の打ち合わせをして、電話を切った。
週末になったら、徹平がここにやってくる。
会うのは結婚式以来。
会える嬉しさと、会いたくない切なさが入り交じった、不思議な気持ち。
どんな顔で会おう。
ちゃんと笑えるかな‥。
私は大きく深呼吸して、シャワーを浴びにお風呂場へ向かった。