その告白、信じますか?

頭から熱いシャワーを浴びて、すっきりと眼が覚めた。


時計を見ると、10時を過ぎたところ。

もうお昼かと思ったけれど、これならまだまだ一日ゆっくり過ごせそうだ。


食パンをトースターに入れて、牛乳をあたためる。

カーテンを開けると、まぶしい日差しが舞い込んできた。


「掃除が終わったら、久しぶりに買い物でも行こう。」


せっかくの日曜日。

好きなことして過ごそう。



簡単な朝食をとり、洗濯と掃除をすませる。


スキニージーンズに薄いピンクのニット。

お気に入りのネックレスをつける。


ゆるくパーマを当ててある髪をアレンジしようか迷い、結局そのままにする。

仕事じゃないときくらい、おろしておこう。


スプリングコートを羽織って、小花柄のストールを巻いた。


パンプスを履いて外に出る。


爽やかな風が頬をなで、なんだか気分は最高に良かった。



なんだ、私意外と元気じゃん。


徹平の結婚式以来、あまり出かける気にならなかったけれど、
こうして出てみると、やっぱり気持ち良い。


無意識にこぼれた笑みをそのままに、私は歩き出した。


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