その告白、信じますか?

「いらっしゃいませー!」


明るい声とともに、大学生くらいの女の子がやってきた。


「お一人様ですか?」

店内を見回しながら頷く。

「カウンター席とテーブル席がございますが?」

窓際にある二人がけのテーブルが空いているのを見て、

「あそこ、いいですか?」

指差して訊ねると、

「かしこまりました。」

にっこりと微笑み、席までエスコートしてくれた。



私が座るのを待ち、おしぼりと、水の入ったグラスをテーブルに置いた。

慣れた手つきで目の前にメニューを広げ、

「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください。」

かわいらしい微笑みを残して去っていった。


軽食のページを開く。


思っていたより充実していて、ちょっと嬉しい。


また来よう、そう密かに決めて、オムライスを注文した。


< 34 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop