その告白、信じますか?
接近
「あー‥もう‥」
押し寄せる自己嫌悪に、涙が出そうになる。
あんなに感情的にならなくても良かったはずなのに。
最後に見た、徹平の驚いた表情。
「私、何やってるんだろ‥」
徹平がいる前で、他の男の人との話をされたくない。
徹平以外の人と、なんて考えたくないから。
でもそんなの何の意味もない。
叶わない想いにがんじがらめになって、結局前に進めない。
じわりと視界が揺らいで、涙が頬を伝った。
どうして徹平は私を見てくれないんだろう。
私のこの気持ちはどうすればいいんだろう。
どうやったら忘れられるのだろう。
「‥っ」
ぼんやりと街灯のともる桜並木。
とぼとぼと歩いて、一本の桜の木の下で私はうずくまった。
「もうヤダ‥」