私の鬼畜な天使様
羽根、だった。

最初に会った時もフェイトには二枚、鳥みたいな羽根が付いてた。だから私もあっさりああ天使かあ、なんて納得した訳だけれども。

『これ…全部あんたの?』

『おうよ』

今生えてんのは全部で六枚、その羽根自体が光を放っているよう。触りたい…けど簡単に触れちゃいけないような神々しさがそれにはあった。

『改めて見ると…綺麗だねぇ…堕天寸前とは思えない美しさ』

『…いちいち勘に触る言い方しやがって』

そうは言っても誉められてちょっと嬉しそうなフェイト。単純。

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