私の鬼畜な天使様
Ⅲ 天使と同棲
『俺は高貴な身分なんだよ!てめーと違ってな』

『絶対いやっ!』

『じゃあ床に寝れってか!天使の俺が!!ざけんな、天罰落ちるぞ』

『ソファーがあるじゃん。だいたい天使は睡眠なんか必要ないんじゃないの?人間と違うんだから』

『地上に堕ちた時点で半分は人間と似たような造りになっちまうんだよ!何回言わせるんだ馬鹿女』

『初めて聞いたし!』

『とにかく俺は』

『だから私は』

『『ベッドは譲らないから』』

見事にハモったけど今それどころじゃない。ふーふーお互い荒い息を吐いて主張しているのはどっちがベッドを使うか、である。

私の部屋なんだから居候のフェイトはソファーを使うべきだとの主張はあっさり却下され、天使の俺様がなんでちっこい寝床なんだと主張されイライラも限界。

『いいか…その濁った目で俺とソファーを比較してみろ!どう考えても足が出るだろうが!安眠出来ないだらうが』

男のくせにキーキー五月蝿い。けど確かに身長180オーバーはあるフェイトに二人掛け用ソファーは小さいかも。

『じゃあ縮こまって寝れば?』

『なんで男が犬猫みたいに丸まって寝なきゃなんねーんだよ。あーマジムカつくこの女』

おなじみファック!のポーズで舌まで盛大に出すなんて本当に悪魔のが向いてるんじゃないだろうか。

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