この声が届くまで





もういい、奏なんて大嫌い




「 さっさと学校行け、ガキ! 」

「 ママ怖いね~、行こうか 」




って、ちょっと待てーい




「 十弥まで連れてかないでよ 」




奏はまたニタッと笑うと

指でクイクイッて側に来るように促す


あんただって十分気持ち悪いけど


その笑顔






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