この声が届くまで





苛々しててプレゼントを
クローゼットに投げ入れた


こんなもの買ってバカみたい




「 十弥… 」

「 あぅ…ぅー 」




まだ汚い世界を知らない、

無邪気な十弥が羨ましい




「 愛彩、泣いてんのか? 」

「 そ、奏…!? 泣いてないよ 」




びっくりした

部屋に奏が居たから






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