この声が届くまで





奏は肯定も否定もしない

なに考えてんの?




「 ねぇ奏、好き? 」

「 急になんだよ 」

「 言って 」




不安になるの、確かめたくなるの




「 好きだよ 」




何かを察したのか奏は頭を撫でながら

何度も何度も`好き´を繰り返してくれた




「 奏、愛彩も好きだよ 」




だから離れないで、側に居て





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