この声が届くまで





「 パパ、十弥お願いしていい? 」




パパは優しく微笑んで十弥と出かけた


さすが、ありがとう



奏の家へと向かう

いつも来てくれてたから行くのは久しぶりだ




「 あーちゃん 」




外に出た瞬間ビビっときた

あぁそうだ、この人知ってる



耳に光るシルバーピアス




「 何やってんの…… 」




声を出すのがやっとだった





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