この声が届くまで





「 可愛くなったね 」




ドキンッ――…


言わないで、惑わさないで




「 行かなきゃ…っ…… 」

「 どこ行くん? 」

「 約束 」




行く手を阻む海吏の逞しい腕


簡単に胸に収まって

そして簡単にキスされた




「 ちょ、海吏…やめっ…… 」

「 行かんといて 」





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