この声が届くまで





海吏は隣の小学校で
家もこの海の近くということを知った


小学生のくせにお洒落で
耳にはすでにピアスの穴が空いていて

かなり衝撃を受けたのを覚えてる




「 でもこんなとこで何してたん?
さっき転んどったやん 」

「 コンテスト近いんや 」

「 コンテスト? 」

「 ダンス。
今回だけはどうしてもセンターで踊りたいんや 」





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