この声が届くまで





「 愛彩、いい加減でてきなさい 」

「 やだ 」

「 もう1週間だぞ 」

「 うん、わかってる 」

「 ご飯、置いとくから 」




1週間……

パパが用意してくれる食事も

ろくに喉を通らない


食べても、戻しちゃう




「 もうやだ! 」




鋭い音とともにナイフで鏡が割れた

あぁ…愛彩、げっそりしてる





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