この声が届くまで





「 岸本! 」

「 やだ、こないで! 」

「 岸本しっかりしろ、俺だ 」

「 やだやだやだ 」




狂っていたんだ


もう、何も信用できないほど




「 俺だよ、七瀬 」




温かい…


七瀬の腕の中にいた

何故かすごく落ち着いた




「 なな…せ…? 」





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