この声が届くまで





「 クラスのみんなも愛彩に会いたがってる 」

「 本当? 」

「 七瀬君が言ってくれたから 」




奏―――…


またズキンッて、なった




「 すごい、かっこよかった 」

「 奏が? 」

「 愛彩、大事にされてんね 」




やめてよ…

今さら庇わないで、期待させないで




「 皐は? 」

「 七瀬君がね… 」




嘘―――…





< 183 / 269 >

この作品をシェア

pagetop