この声が届くまで





「 奏が、居なくなるんだぁ… 」




あれ、何でこんな事話してるんだろう


海吏に…誰かに聞いて欲しかったのかな

本当は`寂しい´って。
ただ、気づかないフリしてただけ




「 お母さん、病気なんだって。

知らなかった…
愛彩、奏のこと何も知らなかった 」

「 なら行かな、そいつのとこ、行かな! 」

「 え… 」

「 後悔するで? 」




後悔なら、とっくにしてるんだよ





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