この声が届くまで





「 オギャーオギャーって…
生んで良かった、生まれてきてくれて良かった 」




愛彩は精一杯の笑顔を見せた

この時、本当に心から笑ってたんだと思う




「 そっ 」




拓はそれだけ、でも、微笑んでくれた



十弥もすくすく育って、

季節は一年を迎えようとしてた



この日は冬一番に寒い日だった

綺麗な星空の下、また可愛い命が誕生した





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