この声が届くまで





「 ママ、サンタさんって本当に居るの? 」




普通の3才児が疑問に思うこと?

やっぱうちの子は変わってんな…




「 当たり前じゃん、居るよ 」

「 僕の所にも来てくれる? 」

「 いい子の所にしか来ないんだよ~ 」




そう、いい子にしてれば来る


そんなのを信じてたのはいつまでだろう?

ドキドキしてサンタを待つ夜は何度あっただろう?



愛彩はそんな、子供みたいに

無邪気に奏を待ってた


帰ってくるはずなんて無いのにね





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