この声が届くまで





「 俺だって好きだったよ 」

「 嘘… 」

「 俺には岸本だけだから、今でもずっと 」




あなたの愛に溺れたい


それは、小さな恋心からでした




「 これ大事な物だろ? 」




それはあの時無くしたはずだった手帳だった




「 どうして――… 」

「 大事にしまっとけ 」





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