この声が届くまで





今日もまた、地獄が始まる




「 ………ない… 」




やられた――…


私の鞄がまるでそこに無かった

かのように姿を消していた




「 ねぇ、愛彩の鞄どこやったの? 」




私だってバカじゃない

誰がやったかなんて分かる


皐の仕業だって



いつもなら何も言わない

でも、鞄の中には――…





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