この声が届くまで





「 好きだよ、愛彩 」

「 ……ぅっ…ふぇ…だいすきぃ~ 」




初めて名前で呼んでくれたね

七瀬、七瀬のお陰で愛彩は強くなれたよ



ありがとう




「 体冷えるから家帰るか 」

「 ………ぅん 」




近すぎてすぐ着いた

なんか…




「 寂しい 」




いつの間にか七瀬の裾を掴んでた

何やってんだ、愛彩





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