地味女が巻き込まれました。【下完】
グイッ
更に私と距離を縮め、
「豹くんは元気?後、何で僕の電話に出てくれないの?……だってさ。」
サァァ
全身から、血の気が引いてくのがわかる。
「何で……そのこと……を」
「何でって、あの方シャイだからさ~。直接伝えて置いてって頼まれちゃったんだよね。まあ、元はと言うと電話に出ない君が悪い。」
「あの人は一体、誰なの?……教えなさいよっ!」
男の腕を掴み、詰め寄る。
今、聞かないと知るチャンスはきっと、無い。