地味女が巻き込まれました。【下完】




段々と大きく見えてくる病院。



この、病院を見ると嫌でもあの豹の痛々しい姿を思い出してしまう。



豹、あなたの時はまだ止まったままですか?




ピタリとバイクの正面にバイクは止まる。



「…俺も行った方が良いか?」


「ううん、大丈夫。一人で…大丈夫」



自分の中で、決心を付ける様に二度大丈夫と繰り返す。



「じゃあ、待ってるからな」


「うん…!」



私は、ヘルメットを麗に預けて病院の入り口へと向かった。









< 136 / 320 >

この作品をシェア

pagetop