地味女が巻き込まれました。【下完】
よーく見ると、バラの中にメッセージカードが埋まっていた。
私はバラを掻き分けて、手に取る。
シンプルな小さいメッセージカードには
゛From.K゛
と、赤い文字で刻まれていた。
裏返しにすると、そこには゛綾香ちゃんは僕だけのモノ゛
と一言書かれていた。
ブルッと身震いをする。
「……そういえば、早朝に見かけぬ、人物を見たなあ……」
「どんな……人でしたか?」
顎に手を当てて、思い出す様に言った。
「すれ違う時に……邪魔者は、神龍……とかなんとか言ってたのう……。」
「そう……ですか。」