地味女が巻き込まれました。【下完】


「お前等、馬鹿か?」



その言葉に、出口へと向かっていた足を思わず止める。



「お前等が、一条組に勝てるわけ無いだろう?返り討ちに合って終わるだけだ。」


「…ざけんな…やってみなきゃわかんねえだろ?」



俺は、竜に詰め寄り、竜の服の襟を掴む。



「フッ…、初代でも駄目だったんだぞ…?」



初代とは、つまり、綾香の両親。

綾さんと、香織さんの事。


あの、2人は俺達の伝説だ……。


でも…、その二人が……。


我に返り、掴んでいた竜の襟を離す。



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