地味女が巻き込まれました。【下完】
「うぅっ……」
「あれ、あれ?」
さっきまですやすやと気持ち良さそうに眠っていた綾香が唸りだす。
「うぁぁぁあぁああん。」
「ぎゃあああああああ。」
「お前まで喚いてどうする!ほら、俺に貸しなさいっ!」
エヘン、とでも聞こえそうな言い方をする、綾。
「うぁあぁああああん、うぁああああぁあぁん。」
「あれ、綾香ちゃーん?綾香ちゃーん?」
やっぱり、泣き止まない綾香。
「綾香ちゃんー、泣き止んでよう…ぅぅう」
「綾まで泣き初めてどうするのよ!ほら、貸しなさいっ。」
香織は、半ば無理矢理に綾香を綾から受け取った。