地味女が巻き込まれました。【下完】
「あれ…、君達は…誰?」
次に、俺達の目の前に現れたのはあの、男。
…一条流架だった。
でも、何故かこの男の瞳は真っ黒ではなく、少し光が差し込んでいる様に見えた。
「誰って……惚けてんじゃねえよ!」
「うーん…、会ったことなんてあったっけ?うーん…」
「早く、綾香出せよ!!」
「いやー、それは無理かな。」
へらへらと笑う、男。
今まで黙って何も言っていなかった、悠が突然その男目掛けて拳を振り下ろす。