地味女が巻き込まれました。【下完】
真っ黒の中、音が妙に何時もよりハッキリと聞こえてしまう。
バキッバキッ
部屋に響くのは、骨と骨がぶつかり合う痛々しい音だけ。
時折、流架の苦しむ呻き声が耳に届く。
すると突然、大きな笑い声を発する流架。
「…あはははははっ!あはははっ!」
自分がヤられてるというのに何故か笑い続ける。
私もつい、目を開けてしまう。
「遂に頭もヤられたか?」
廉の足元に転がる流架は赤く、赤く染まっている。
゛血゛
ソレに私の身体が反応し、直ぐに目を開けてしまった事を後悔した。